研究紹介:加速度センサーを用いたサビキ釣り支援 (2025)

サビキ釣りを対象として、釣竿に取り付けた加速度センサーによってアタリを検知し、同時にその時の仕掛けの水深を推定するシステムの基礎検討を行った研究の紹介です。

文献情報

  • 著者: Y. Taniguchi, T. Harada, S. Kawahara
  • 題目: A study of fish bite data collection system using acceleration sensor for Sabiki fishing
  • 雑誌: IEEJ Transactions on Electrical and Electronic Engineering
  • 出版: Oct 2025
  • DOI: https://doi.org/10.1002/tee.70035

研究概要

サビキ釣りは、初心者にも親しまれているポピュラーな釣り方です。基本的には、ターゲットとなる魚がいる水深に仕掛けを沈め、魚が掛かるのを待ちます。このサビキ釣りにおいて「いつ、どの深さで魚がヒットしたか」を把握することは、釣果(釣れた魚の量)を伸ばすために極めて重要です。もし、これらのデータを自動的に収集して釣り人同士で共有できれば、初心者でも効率よく魚を釣れるようになると期待できます。

そこで本研究では、そのようなシステムの初期検討として、釣竿に取り付けた加速度センサーによってアタリを検知し、同時にその時の仕掛けの水深を推定するシステムを提案・開発しました。センサーでアタリを検知する先行研究は他にもありますが、本研究は水深の推定までを同時に行う点に特徴があります。また、実用性を考慮し、装置には安価で手軽に入手できる小型マイコンモジュール(液晶付きの小さな電子基板デバイス)であるM5Stackを採用しました。

実験による初期検証の結果、得られたデータから魚が餌をつついた際の特徴的な振動(アタリ)を検出でき、さらに仕掛けが海中のどの深さに位置しているかも一定の誤差範囲で推定できる可能性があることが確認されました。将来的には、初心者が手軽に釣りを楽しめるサポートツールの開発や、集めたデータを分析して釣果につなげるスマートフィッシングへの応用が期待されます。

(本記事の文章の校正と画像生成にGeminiを使っています。正確な情報は文献を参照ください。)